オヒサシブリのBossです。
実は桃太郎で有名な岡山に行ってました。
『何しに??』と訊かれると『イロイロ』って事になっちゃうんですが、その一つに地元出身の有名人
星野仙一氏のお話を聞く機会がありました。
講師として登壇して頂き、『一歩前へ!~人を育てる~』と銘打っての一時間講演だったんですがどちらかと言うとトークショーってカンジの始まりでした(笑)
これからのリーダー像についての星野氏ならではの見解を楽しみにしていたのでちょっぴり肩透かしではありましたが、気持ちを切り替えてトークショーとして楽しむ事にしました。
阪神の監督を引き受ける大きな要因になったのは実は『長島茂雄氏からの電話での激』だったとか、巨人の監督を断ったのは『OBのK田正一氏、H本勲氏、H岡達朗氏にムカついて』ってのもあったと言う暴露話などは面白く聞けました♪
また、金本(当時カープ所属)選手のFAによる移籍についての話は大変興味深いものでした。
実際には金本選手は広島を出るつもりはさほどなかったようです。
当時監督を務めていた山本浩二氏に大変世話になっていた事、地元広島を心から愛していた事もあり、他球団に移る気持ちは薄かったそうです。
しかしフロントとのちょっとした意識のズレや故障による成績の不振で少しモチベーションが下がっていたのも確かではありましたが、どちらかと言うとマスコミの勇み足だったのが真実です。
星野氏も親友である山本浩二氏のチームから四番バッターを奪うなんて事は出来ないと弱気だったと言っていました。
その当時、星野氏の右腕であり星野山本両氏の親友でもある田淵幸一氏が星野氏を焚きつけ金本選手の獲得に乗り出したんだそうです。
『ビジネスとプライベートの切り替え』
これについて星野氏は自分以外の日本人の選手やコーチ陣はなんて下手くそなんだろうと思ってたそうです。
選手は監督やコーチに気に入られるように、また逆に監督やコーチも選手に気に入られるように諂(へつら)い、媚を売っていると。
試合中や練習中はビジネスの場なんだ、とことん嫌われようと仕事に徹して思った事をぶつけるべきなんだと。
そしていざプライベートの場では職場でのぶつかり合いは忘れて大いに良き友人として付き合うべきなんだと。
田淵氏に『仙ちゃん、仕事だよ。』とたしなめられ、ようやく日頃自分が口煩くダメ出しをしている『公私混同』に自らが陥っている事に気づいたのです。
改めてシーズン最終戦の夜、山本浩二邸を田淵氏と訪れ金本獲得の出馬宣言を直接したそうです。「ルールにのっとり、正々堂々と交渉させてもらう」と。
講演終了後考えてみました。
自分はどうだろう??ビジネスとプライベートの線引きがきちんと出来ているだろうか??
“Boss”と言う役職(??)でありキャラであるのだから徹しなくては…。
その事を星野氏から学んだ岡山でした。